夜は地平線に接近し、光が迫る気配はまだない。
向かいのコンビニの光が神々しく、中で働く暇そうな店員いつもレジに座ったり、立ったりを繰り返す。
部屋着のままベランダへ出て、煙草を吸う。
吐く息は白く、寒さ故かタバコの煙か。
店員は未だに暇そうだ。
こうした日々がここに住んでから幾度となくある。
名前も知らない20m先の人間が2時半頃どんな顔して何しているか。
それをボクが知っているというのは、なんだか面白い。
知らない人間を一番知っているかもしれないというこの現象は、もしかしたら一番自然で一番人間らしいのかもしれない。
彼と話す事は、朝一番のコンビニで「袋いりますか?」「いりません。」それだけだ。
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